甘い囁きが欲しい

年としては9つも離れている。
即ち、社会人としても9年分先をいく鈴木部長。


直属の部下として働き始めては、まだ数ヶ月。


それでも、彼の仕事ぶりに私は背筋が思わず伸びる。
今までと少しだけジャンルの違う部署へと異動になった私をしっかり基礎から教え込み、意味を持たせてもらえる。


もちろん、私にだけではなくきっとこの部署に身をおけば感じる彼の大きさ。


他人に厳しいようで、とても優しい



だからこそ、時たま向けられる視線に私はぎゅっと何かを締められるような気分になってしまう。









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