Snow Love. ~大好きなキミへ~


その笑顔がやけに切なくて、儚くて。


気付けば私は百合に歩み寄り、そっと百合の体を抱きしめていた。


「一人で何でも抱え込むな。私も優妃も百合のそばにいるから」


私の想いが伝わったのか、肩を小刻みに揺らして泣き始めた百合。


もっと強く、百合の華奢な体を抱きしめた。


優妃も……強く優しさに溢れた眼差しで百合を見つめ、そっと頭を撫でていた。


───私はこの時、確かに思ったんだ。


これからも百合のそばにいたい。


百合が全てを吐き出せる場所が、ここであってほしい。


そう、強く思った。


でも私は……百合の本当の苦しみをまだ知らなかったんだ。


ねぇ、神様。


もうこれ以上、百合を苦しめないでよ…。

< 122 / 353 >

この作品をシェア

pagetop