Snow Love. ~大好きなキミへ~


………百合は昔からそうだった。


自分の大好きな人のためなら、自分の全てを塞ぎ込んででも幸せを願ってあげられる。


そんな、優しい子。


でもだからこそ、勘違いされちゃうこともあったよね。


「……っ、う………、うぅ……っ」


ねぇ、百合。ごめんね。


百合の苦しみに気付いてあげられなくて。


誰よりもそばにいたのに。
誰よりも大切だったのに。


私は百合の笑顔の裏に隠された本当の百合に、気付かなかった。


「もう……っ、ね……。私が、いなくなったら……いいんだよ……っ。私も楽になれるし……お母さんも…っ、別れなくてっ、
いい」


しゃくりあげながら、一生懸命に想いを伝える百合。


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