Snow Love. ~大好きなキミへ~


その時にできた、目尻のしわ。


そのしわを見て、お父さんも歳をとったんだなって少し切なくなった。


「……ありがとう、お父さん」

「パパ、ありがとう」


ふたりでお礼を言うと、お父さんは嬉しそうに私と梨乃の頭を交互に撫でた。


「じゃあ……クリスマスパーティーを始めようか。陽乃、梨乃、それから……日向子」


みんながジュースの入ったグラスを持ち、顔の横にグラスを構える。


「メリークリスマス!」


そしてその言葉と同時に、お互いにカチンとグラスを合わせた。


途端に家中に響き渡る楽しそうな笑い声。


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