【完】君ノート
そんなことを思いながら、ボーッと2人を見つめていると、
その視線に気づいた優くんがこちらを見てきた。
「…あっ!そうだ、花音。
俺、今日から体育祭の実行委員で、放課後行けなくなる…」
残念そうにそう言った優くん。
だけど、私の方がもっとショックを受けたと思う。
せっかく、楽しみにしてたのにな…。
放課後、また優くんとお話できるって。
「ん?なになに?放課後って?
なにかあるの?」
何も知らないさくら先輩が、不思議そうに私たちを交互に見ながら聞いてきた。
……だめ。
これだけは、だめ。
あの教室は、優くんと私の教室なの。