【完】君ノート
えっ……。
それって、寝顔見られたってこと!?
焦ってる私とは対照的に、沢田くんはニコッと楽しそうに笑う。
あっ。
体育祭の実行委員、終わったんだ。
じゃあ、優くんは帰っちゃったかなぁ。
肩をがっくしと落としてしまった。
こんなことで、いちいち悲しくなるなんて。
「誰か待ってたの?」
沢田くんがそう聞いてきた。
今気づいたけど、意外と前後の席ってこんなに近いんだ。
沢田くんが近くに感じる。
でも、沢田くんの質問に答えられなくて、私は困り果ててしまった。
「あっ。このプリントに書いてくれていいよ」
そう言って、
手に持ってた体育祭の実行委員のプリントを裏返しにして、私の机の上に置いた。
そしてシンプルなシャーペンを、私に差し出す。