【完】君ノート
私はコクンと頷く。
「……花音ちゃん、大丈夫?
クラスに友達とか…いる?」
その言葉は、
私の心に、
まるで、鉛みたいな重いものをのせてきた。
私はなにもも言えず、うつむいたまま…。
「三浦がいるから?
三浦ばかりに、頼ってるからじゃない…?」
三浦…。
優くんのこと。
優くんの名前ってだけで、顔をあげてしまう私は、
優くんのことが、好きなんだ。
「私が花音ちゃんのこと、どうこう言うのもおかしいけど…。
でも、三浦ばかりに甘えてちゃダメだよ」
……甘える?
私、優くんの優しさに…甘えてた…?