【完】君ノート
足音が遠くになって行く……。
「そろそろ行ったかな…」
優くんは得意げに笑ってそう言った。
そして、
優くんは立ち上がり、私の体から優くんの温もりが離れる。
見上げた優くんは、外を見ていて。
太陽の光に照らされて……。
なんだか、神様みたいで……
すごくかっこよかった。
この人が、私のそばにいてくれる。
すごい幸せなこと。
でも……不安になる。
優くんはいつか、私から離れてしまうんじゃないかって。
神様みたいに、どこか遠くへ行ってしまうじゃないかって……。