【完】君ノート






───……ずっと、信じていた。




この想いがある限り……


俺たちはまた……




きっと、いつか出会えるって───……。











目の前の人は、ゆっくりと唇を震わせた。






「……優……くん?」





────……風が吹き抜ける。



俺たちの間を、優しく包み込んだ。







君は確かに、君の声で



君の音で



俺の名前を呼んだ……。






君のノートが……


想いを繋げた。








君の音。


君ノート。





【End】





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