My sweet lover
「ん…、そうだな…。

伝えて、みるか。

ダメかもしれないけど。

でも言わない方が、もっとダメなような気がする。

俺もそろそろ、この気持ちにケジメをつけないとな…」


社長はふぅと長いため息をついた。


気がつけば、外で鳴っていた雷はおさまっていて、静かな雨音だけが聞こえていた。


「夏樹さん、雷止んでますよ」


「あ、ホントだな。
お前と話してたら、いつの間にか去ってたんだな」


「じゃあ私はジャマだと思うので、部屋に戻りますね」


私は社長から離れようと体に力を入れた。


あれ…?


なぜか社長は私から腕を離さない。


「あの…、夏樹さん…?」


社長はますます抱きしめる腕に力を込める。


「このまま…」


「え…?」


「このまま一緒に寝よう…」


社長の意外な言葉に、心臓の鼓動が異常なくらい速くなっていく。


「でも…」


「頼む…。このまま…」


どうしよう。


どうしたらいいの…?


「水沢」


「はい…」


背中から社長の心臓の鼓動が伝わってくる。


社長の心臓の鼓動もすごく速い。


どうしてなの…?





「キスしていい…?」





え…?


今、なんて…?


なんでそんなことを言うの?


わからない。


頭の中がパニックだよ。

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