鍵の付いた羽根たちに。Ⅰ


僕は何者にも動じず、
何事にも動じない、
守るためにある"機械"となってもだ。

それは僕の意志であり、
"私"の意志。

するとソイツは、
僕の耳元で言った。

「お前は偽って楽しいか?」

はっ…
バカいうな。

「僕は偽ってなんかいない。」

「嘘だな。
ならばお前のなかの感情は
何処へ落とした。」

感情……

「そんなものいらない。」

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