極上恋愛〜腹黒男子は危険です〜
そんな私を見つめたまま、颯人先輩は相変わらず、優しく、そして切なげに微笑み話を続けた。
「いつか俺に泣きついて助けを求めてくると思ってた。けど結花強運すぎるというか、強すぎというか、全然余裕そうだったよね。だから、最後の手段として襲わせたんだ。でも、結花が助けを求めたのは俺じゃなかった」
「.......っ」
そう、私が助けを求めたのは.....
颯人先輩はおかしそうに、悔しそうに笑う。
「大和だったんだ。その時初めて計画が狂ったんだよ。全部計画通りだったのに。大和の家庭教師にして結花との接点を増やしていずれ俺のものにしようと思ってたんだけどな。まさか大和が結花を好きになって結花も大和を好きになるとは思わなかった」
微笑む颯人先輩は全てお見通しだったらしく今だおかしそうに優しく微笑んでいた。