雪恋
第2章 あられ

1歩

「荷物ここでいい?」
「うん、そこで」

今日は引っ越しの日

結局家賃が払えなくなってゆうの家に一緒に住む事になった


「これから毎日ゆきの料理が食べれるなんて幸せだな」

「あたしもゆうと一緒に暮らせて幸せ」


「ていうかお母さんとかいいの?」

「俺本当は親いないんだ」

そう言うゆうの瞳はどこか遠くを見ていた


「そうだったんだ」


何か悪い事聞いちゃったかな



一通り片付けが終わるとあたしは昼ご飯を作る事にした


「お腹空いたでしょ?何か作ろうか?」

「オムライスで」

「は~い」

冷蔵庫を開けた

まあどうにかオムライスが作れるかなって感じだった







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