ジャックランタンの未来に、ひとつの魔法を。


「子どもには優しいんだね!って言ったの!!」


わたしにも少しはあぁやって優しくしてくれても良いんじゃないの?
なんて思ってることは、絶対口が裂けても言わないけどね!


「子どもには優しいもんね」

「はは、なにふてくされてんの?もうお前わけわかんね!」

「は!?」


「…それに、お前も優しい、じゃん?」




…………。

えっ…………?



ニッコリ笑った、さっきあいこちゃんに向けていたような笑顔が、今わたしの目の前のある。

『お前も優しい、じゃん?』

…やさしい?わたしが??


「わたし、なにもしてない」

「そんなことないよ。子ども泣いてたらすぐに駆けつけていくし」

…それ、は。
そりゃ泣いてる子どもがいたらだれでもそうするんじゃないのかな。


それよりも、ずっと、真大の方が優しいんじゃん。


「さすがだな。うん。ちゃんとお姉ちゃんだったよ?」

「は!?」

「えらいえらい!」


…真大の、笑顔。

もう何度もわたしは見ている。近くで、いつも。


でも、どうしてだろう。今日は、特別キューってなるよ。
苦しい、むかつく、優しい、嬉しい。
色々な感情が入り混じっていて、今日のわたしは胸が張り裂けそうなくらいパンパン。



「結?どうした?」

「…なんでも、ない…。」



…どうしたの、わたし。
















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