ひねくれ者が集まって。
「おーい。お前ら席につけー。」

HRが終わった瞬間に、羽月先生が登場した。

英語のテスト・・・。

もう、捨てようかな。

「テストやるから机を綺麗にしろー。」

にしても、やる気が無さそうな声ね。

まぁ、あんまりやる気があっても対応に困るのだけれど。

「美華。」

「ん?」

不意に、颯に呼ばれる。

「良いこと教えてやる。」

「・・・良いこと?」

こんな時に?

「このテスト、選択問題は全て二番だ。」

・・・は?

え?

え?!

それってダメじゃないの?!

と言うか、何で颯は知ってるの?!

あ、天才型だから?

って!

いくらなんでもそんな事出来ないわよね?!

「どうし「おい小桜ー。静かにしろー。」・・・はい。」

“どうしてそんなこと分かるの?”って聞こうと思ったのに。

羽月先生タイミング悪すぎ。

しかも元凶の颯は隣でクスクス笑ってるし。

なんなのよもう!

・・・まぁ、アドバイスはありがたくいただくけどね。

「じゃあ問題用紙と解答用紙配るぞー。」

あーあ。

始まっちゃうよ。

憂鬱なテストが。
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