ひねくれ者が集まって。
「おい。行くぞ。」

神崎颯の声にあわせて全員が校門よりもさらに外へと歩き出す。

その表情は真剣そのもので。

私には黙って従うしか選択しがないように思えた。

それと同時にこれから行く場所への期待と不安が着々と、私の心に積もっていった。

少し歩いて、黒いリムジンの前まで来ると、やっと下ろして貰えた。

「乗れ。」

一ノ瀬透が混じりのない、透き通った声で命じる。

「・・・お邪魔します・・・。」

ボソッと呟きながら一番後ろの真ん中の席に座る。

右隣には眉間に皺を寄せた神崎颯が。

左隣にはニコニコ顔の海馬日向が座る。

神崎颯の前にはへらへら顔の大羽葵が。

海馬日向の前には無表情の一ノ瀬透が座った。

運転席にはスキンヘッドの男の人。

・・・怪しい。

この上なく怪しいです。

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