【完】白衣とお菓子といたずらと
「珍しいな1人で。他2人は?」


「いつも一緒ってわけではないですよ。それに、2人には内緒で来たので」


内緒で来たとは……本当に、一体何を考えているんだろうか。


心外だとでも言うように答える池田が可笑しかった。周りからしたら、3人セットなのにな。


「だってお前らって、だいたい一緒にいるじゃないか。何か話でも?」


真意を突き止めようと、探り探り質問をしていく。


俺の言葉に、また楽しそうに笑った。今度は表情だけでなく、声まで出して。


早く吐いてもらわないと、なんかスッキリしない。


「話というか……山下さんの方が、話しがあるかなって思って。俺優しいから、時間作ってわざわざ聞きにきたのに」


俺が話し?こいつは何が言いたいんだ?


何か話さないといけない事はあったかと、考えを巡らせたけど、何一つ思い浮かばなかった。


「……いや?…特にないと思うけど?」


首を傾けながら答えると、池田が驚いた顔をした。









「え?山下さん、小川と付き合うようになったんじゃないの?」






「…………は?」


池田の口から飛び出した言葉に驚いた。なんでそんな突飛な話になっているのか。

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