【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~
モグモグモグモグ……、
ん?
一心不乱に食べていれば何やら横から視線を感じた。
何だろう?
と思って視線を辿ってみれば、九門が私の事を穴が開くほど見ていたのだ。
「何よ?」
口を動かしながらそう聞けば、食べ終わったカレーパンの入っていたビニールを私に渡してくる。
あぁ、ゴミを渡したかったのね。
まぁ、いいや…とそのゴミを受け取り持っていたビニール袋へと入れた。
そしてまた一口、クリームパンをパクリッ!
食べて幸せに瞳を瞑る。
んッ、最高に幸せ---
ふぅ…、と至福に息を吐き出しそしてもう一度、横を見た。
今だに私を見るその視線が、気になって仕方がないんだけど---