【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~
…紅って言った?
気がつくと、目の前には驚いた表情の芹沢先輩がいた。
やけに視界がひらけている事に気づいたのと同時に、芹沢先輩の手が私の前髪を上げているのが見える。
あ…、
少し動揺しただけなのに私の瞳が紅色に変わってしまったようだ---
芹沢先輩の視線から逃れるように顔を横に向け、そして立ち上がった。
別に私が紅だとバレようがどうでもいいけど…、面倒事はゴメンだからもうここから出よう。