【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~
木の影から現れた人物を見た瞬間、腕を引っ張られ、
そして---
唇に柔らかく温かいものが触れた。
「なっ?!」
「ごちそうさん」
ニヤッと笑みを浮べるそいつは今日、生徒会室で会ったばかりの人物だった。
全く気配に気づかなかった---
良牙の時も気配に全然気づかなかったけれど…、まさか会長の気配にさえ気づけないなんて。
ってそれよりも私、
キス…………、
されてしまった---