【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~
次に会長は何を言うのか?
期待した私の気持ちとは裏腹に、会長はクルリと反転して私に背を向ける。
そしてそのまま足を動かし私から少しずつ離れていった。
私に…、
何かは分からないけど教えてくれるんじゃなかったの?
会長の行動に、焦ってしまった。
「待ちなさいよッ」
私の声にピタッと会長は足を止めた。
しかし顔を私に向けてはくれない。
「…体育祭が終わった後」
「終わった後?」
シーンと静かな闇夜の中、会長はひっそりと声を出す。