【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~
私を引っ張って来た女が立ち止まり掴んでいた腕を離す。
そして腕を組み、私の事を睨んできた。
「何ですか?」
普段の私ならこれくらいすぐに逃げられるのに、今は力が出ない。
手を出されたら、今の私ではすぐに倒されてしまうだろう---
「あなた、生徒会の人達に媚びまくるのいいかげん止めてくれない?」
「こ…びる……?そんな事、した覚えはないけど」
パシンッ---
私をここまで引っ張って来た女の手が、私の頬を叩いた。