【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~
「………ッ」
「声くらい出せば?…それとも痛みなんて感じないの?」
その言葉と同時に私は両腕を抱え上げられて立たされる。
「何だよこの女。全然、平然としてんじゃん」
「もういいから、早くその女やってよ」
ヘラヘラ笑う男達に捕えられ、力の抜けた私は逃げる事が出来なくて諦めてしまった。
もう、
いいや---
「ほら、歯ぁ食いしばんなッ」
私を抱え込んでいる二人の男とは別の少し太った男が、ニヤリと笑いながら腕を振り上げた。