【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~
「テメェッ」
俺の身体を捉えていた男達をなぎ倒し、ムカつく白衣ヤローに拳を向けた。
「ガフッ…」
ガーーーンッ---
吹っ飛ばされ壁に激突した俺は一瞬記憶が途切れたが、すぐに持ち直しムクリと立ち上がる。
「桐生さん…」
「その男、そろそろ危ないんじゃないか?」
さっきまで壁に寄りかかっていた桐生さんが、一瞬にして俺の前まで来て殴りかかった。
そんな気配を微塵も見せずすぐ動作に移せる桐生さんは、本当に凄い。
そう思ったところで章平の事を言われ、すぐに視線を床へと向ける。