【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~
「……クッ」
思いっきり地面に投げ飛ばされ、息が止まった。
先程、桐生さんに捕らえられた綾香を助けようとしてすっ飛ばされた俺。
ほんと、力の差は歴然だ。
「綾香を離せっ!」
俺の身体なんてどうなってもいい。
冷たい視線を向けてくる桐生さんに立ち向かって行ったが、すぐにまた俺はすっ飛ばされた。
それでも痛めた身体を気にする事なく立ち上がると、また桐生さんへと向かっていく。