【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~
「ゴホゴホ…」
何とか酸素を取り入れようとするが咳が出て、中々呼吸が思うようにいかずマジで苦しい。
それでも俺はヤツから目を逸らさず、咳き込みながらも睨み付けた。
綾香はお前のもんだ?
ふざけんなッ!
「苦しいくせに睨みつける元気だけはあるんだな。…褒めてやろう」
「お前に褒められたって嬉しく…、ねぇんだよッ!」
フラリと立ち上がりると桐生せんぱ…、いや桐生のヤローはムカつくほどの笑みを俺に向け………
「………ッ?!その眼」
俺はある一点を見つめ、驚愕に目を見開いた。