【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~
「テメーら覚悟は出来てるな?」
強面の男らの鋭い視線を受け止めながら、俺もそいつ等を睨みつけた。
「BLOODのヤローどもを血祭りに上げるぜ」
「「「「オォーーーーーッ!!!!!!」」」」
俺の一声に怒声を上げながら店内にいた焔龍のチームに所属している奴等が一斉に立ち上がり、扉から出て行く。
外からは何台ものバイクが、爆音をならしながら走り去るのが聞えた。
この店から本拠地である廃屋工場までの距離は、バイクで5分ほど。
あそこには数多くいる焔龍の人間がたむろってるから、まぁ俺が少し遅くなったところで大して問題ではないだろう。
そう考えながら目の前の双子に目を向けた。