【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~
「はぁァァァ……」
今現在私は、第一倉庫と校庭を忙しなく行き来している。
全く息つく暇なんてありゃしないと、思わず盛大な溜息をはいたところだ。
「なんだ、もう疲れたのか?」
「別にそんなに疲れてはいないけどさ」
「何だよ?」
ハードルをたくさん持った良牙に、私は口を尖らせた。
「体育祭実行委員長だからって、ちょっと仕事量多くない?」
「そうか?…まぁ、別に他の皆がサボってんなら腹が立つがそれなりに皆、動いてるじゃないか」