【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~
さあ、
もうすぐスタートだ---
ドキドキと胸を鳴らしながら、前方に見える障害物を見据えた。
「よーい」
パーーーンッ!!!
スターターピストルが鳴り、横一列が一斉に走り出す。
まず、目指すは16段の跳び箱だ。
目の前に迫った跳び箱に向かってヒラリと跳躍し、クルリと1回転すると同時に手を広げた。
広げた腕は何故か翼の作用があるかのように、ユックリ私を地面へと着地させてくれる。
地に足を付けた私は、次の障害物へと視線を向けた。