【完】イチョウ~あたしは幸せでした~
あたしはタオルで体を拭きながら私服に着替えた。
「なんであんな夢見たんだろう……
蒼が居なくなる夢……」
凄く縁起が悪い……
正夢にはならないよね……
背景は真っ白で何もなかったからいつなのか分からなかった。
いつでも絶対に嫌だ……
あたしはそんなことを考えながらお兄の居るリビングに向かった。
食卓にきれいに並ぶ朝ご飯。
あたしは座って食べ始めた。
「いただきます。」