【完】イチョウ~あたしは幸せでした~










首につけている蒼からもらったネックレスを両手で握った。





“おさまれ”



“おさまれ”





そう心で呟きながら。






見学中も昼食中も帰りの車の中でも。



ドキドキしたままだった。





このネックレス蒼の事忘れらない……




呪われてるっ……




そんなことを考えると笑いが込み上げてきた。




嬉しくて、嬉しくて。




蒼大好きだよ……





結局最終日、学校に戻ってくるまでドキドキがおさまることは無かった。





< 206 / 396 >

この作品をシェア

pagetop