【完】イチョウ~あたしは幸せでした~







「じゃあ、手伝うね!」



あたしが目を輝かせた理由。



それは、玲央さんが調理師だから。



お兄ちゃんといい、玲央さんといい、
未唯といい。
今日は料理上手い人が集まっているのだ。




そうしてキッチンには
あたし、コウくん、玲央さんが入り、
鍋の準備をし始めた。





「未唯、結婚とかしないの?圭と。」


「え?圭はそんなこと考えてないと思うよ?
付き合ってるけど、まだかなー。」



そう言っても未唯はきっと結婚したいって思ってる。



「あ、そうだ。未唯知ってた?圭ね?
高校時代未唯の事好きだったみたいだよ~」




あたしはそう言いながらキッチンに戻った。




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