【完】イチョウ~あたしは幸せでした~






「舞衣。いい事教えてやるよ。」




そう言ってあたしの隣に来たのはコウくん。





「え?」



「あの星。いっちばん輝いてるだろ?」





そう言って星を指差したコウくん。






「あれは桜井だな。」



「え?蒼……?」



「だってほかの星より光ってんじゃん。」




「ふふ。そうだね!」





ただの子供だましみたいなコウくんの言葉は、あたしの心に沁みてくる。




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