恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~



パシャ



パシャ





「プロポーズした日の写真を撮れるなんて幸せだな」



「そうだね」





レンズから顔を離した慶次郎が、にっこりと微笑んだ。







「綺麗だよ」



「恥ずかしいよ」




パシャ


パシャ






離れていた時間が埋まっていく。



随分長い時間、私達は離れていたね。



別々の時間を過ごし、いろんなことを考えた。



私は、いつも慶次郎と一緒に生きていた。





美味しいものを食べていると、慶次郎を思い出した。




料理をしていても、慶次郎のことばかり考えた。






< 301 / 331 >

この作品をシェア

pagetop