暗闇の中にいる私。
ストレッチ室?…。

「君が希望ちゃんかい?僕はストレッチ指導員の中冨です。よろしくお願いします。」

希望「よろしくお願いします。」

中冨「では、始めます。まず足を180度に開いてください。開脚です。」

私はすんなり、開いたけど、隣を見ると、竜が一生懸命広げようとしてる姿があった。

中冨「竜。サボってた間、ちゃんと柔軟だけはしろと言ったはずだぞ。開かないなら、橘と忍。いつものやれ。」

何?いつものって。



橘さんと忍さんは、竜に近づくなり、なんかをしている、


竜「いやぁー。痛い痛い痛い。」

泣き声が聞こえますけど…。

中冨「竜。自業自得だ。我慢しろ!泣いたって無駄だからな。」

竜「あぁー。痛い痛い痛い痛い痛い。」

何回連呼してんだよ!



しばらくして、竜は、橘さんと忍さんから解放されたみたいで私の方に近づいてくる。


希望「竜?」

泣いたままの竜が静かに私を抱きしめる。

竜「うー。痛かったよー」

あー。そーゆーことね。

希望「はいはい。」

ったく。竜のキャラ変には驚いてついていけないよ。

でも、なんか新鮮。涼介達でさえ、滅多に見られない竜の素顔が見れるなんて。


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