暗闇の中にいる私。

次の日…倉庫…。

本来、学校に行かなきゃいけないけど、竜のお父さんが、今の事件が片付いたらでいいと言ってくれてるから、お言葉に甘えさせてもらう。

下っ端「総長！笹木 大地という人が総長に会いたいと来ています。」

竜「今、行く。」

希望「竜！私も行っていい？」

竜「えっ？」

涼介「いいんじゃね。希望の気持ち伝えるチャンスだろうし。俺らも行くから。」










面会室…。

大地「久しぶりだな、希望」

希望「記憶にないね。」

竜「ご用件はなんですか？」

大地「希望を我が家に返してほしい。」

涼介「希望の家はただひとつです。」

大地「希望を誘拐して、よく言えるな」

蒼斗「誘拐？先に希望を見捨てたのは、あなたたちですよね？なんで、俺らが誘拐呼ばわりされなきゃいけないんですか？」

大地「希望。本当の事を話す。」

希望「聞きたくない。それに、私に、家族は竜のところだけ。あなたのこと、兄弟と思ったことも、家族って思ったこともない。」

空「希望。戻ってきてよ。あなたが必要なの！」

雄也「必要？希望を実験台にしたいからか？希望は実験台じゃねえよ。」

海斗「威勢のいい、男の子だこと。希望は実験台のために産まれてきた、いらない子供だったんだよ。」

竜「子供にいらないなんて、ねえんだよ。」