私の紳士
プロローグ

あなたには紳士と呼べる相手がいますか?

この物語はそんな紳士を手に入れ幸せになる女の子の話です…







春の香りが漂い始めるここ、アメリカでは

一つの事件が起こっていました。



「きゃ~‼」



とある郊外に悲鳴が響く…


その声の持ち主は日本では属にいる一般的な高校生である。


自分が持っていたバックが何者かに奪われたのだ…


いわゆるスリ。

女の子は足をくじいたせいで動けないでいる

そこへ男が現れた。

20代前半だろうか?その男が言った。


「大丈夫ですか?どうしました?」


「バック取られたんです…」

「え?!どこですか?」

「あっちに行きました…」


「わかりました。あなたはここにいてください!」

「えっ?あ、あの!」

何かを言いかけたころにはその男性はいなかった。

私は運がいいことにケータイがポケットに入っていた。

でも、こけた拍子に壊れたようだ

電話が使えなくなっていて時計を見るのでやっとだった。

「今何時だろう?」

そういいながら時計を確認した、朝の十一時。

もう三十分以上経過しただろうか?

そんなことを考えているとあの男が戻ってきた。

「お嬢さん、はい。これでしょあなたのバック。」

「あ、はい!ありがとうございます!」

「どういたしまして、あ、立てる?」

「たぶん大丈夫です」

そうはいったものの立てない。

「立てない?家はどこ?」

「あ、大丈夫です…あのケータイ貸して貰ってもいいですか?」

「別にいいけど…、はい。」

「ありがとうございます」

そういって私は電話を掛ける。

「あ、もしもし?山本さん?ちょっと悪いんですけど
 迎えに来ていただけますか?あ、ちょっと足くじいちゃって…
 え?今?〇〇郊外よ。えぇ、ごめんなさいね」

「もう終わった?」

「あ、はい。ありがとうございました。」

「困ったときはお互い様。あ、やばい飛行機の時間間に合わない!」

「え?大丈夫ですか?」

「うん、今なら何とかなる。ごめんね一人になるけど平気?」

「大丈夫です。それより早く」

「あ、あぁ。」

「あの!お名前は?」

「-----!」

その言葉と同時に車のクラクションがなって
名前が聞こえなかった。

私はそのまま夜中の飛行機に乗ることになった…









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