存在
 私は暗黙の了解を破り…

 週末なのに…

 彼の携帯に何度も電話した。

 しかし出ない。

 抑えきれない感情が私を動かし…

 自宅にまで電話した。

 もう理性の欠片もない。

 ただ彼がどうしたのか知りたい…

 連絡が取りたい…

 その一心で。

 私は携帯を握り締めながら…

 部屋の隅にうずくまって…

 一日中過ごした…

 固まっていた。
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