甘い愛で縛りつけて
「朝宮先生、分からない事でしたら私が教えますので、遠慮なく言ってくださいね」
「っていうかー、なんで桜田がここにいるわけー?
保健室に押しかけてまで朝宮の事モノにしたいってがっつきすぎだし」
「……有坂さん。それは教師に対する口のきき方じゃないわね。気をつけなさい」
「じゃあ、桜田先生も“教師”としてここに来てもらえますかー? “アラサーのがっついてる女”じゃなくて“一教師”として。
言ってる意味、分かりますよねー?」
目の前で繰り広げられるのは、恭ちゃんを巡っての激しい争奪戦。
ここは保健室なのに、なんでこんな事になってるんだろう。
事務長に言われるまま保健室を訪れたら、桜田先生とひとりの女子生徒がこれでもかってほど火花を散らしていた。
見ているだけでバチバチ音がしそうだ。
「私は校内にいる限り、教師として自覚を持って行動をしているわ」
「冗談きついって。朝宮どころか、生徒にまで色目使ってるくせに」
「そんなわけないでしょう? ここは学校よ。生徒の恋愛を応援する事はあっても、自分の恋愛を持ち込むなんて事ありえないわ」
「マジうけるー。そんなに朝宮に気に入られたいの? 超必死で見ててみっともなーい」