甘い愛で縛りつけて


「あの……ごめんなさい」

それから、目を伏せたまま謝ってみる。

さっきまでは、転ぶと思ってドキドキしていたけど。
今感じているドキドキは、恭ちゃんとの近すぎる距離が原因だと思う。

先週のホテルでも同じような体勢にはなったけど、その時は、恭ちゃんは手をついた状態で私を見下ろしていた。
でも、今は肘をついてる状態だし、あの時よりもだいぶ近く感じる。

恭ちゃんのYシャツが前髪に触れて、ドキドキに拍車をかけていた。

「……恭ちゃん、どいてください」

なかなかどいてくれないから、抵抗があったけど仕方なくチラって見上げてみると、笑みを浮かべながら私を見下ろす恭ちゃんと目が合った。

「誘ってんのか? 俺の事」
「誘ってない! 絶対に誘ってないっ! 今のは、恭ちゃんが近づいてくるから、逃げようと思って転んじゃっただけだし」
「すっげー過剰反応」
「それは……っ、だって、恭ちゃんが変な事言うから……」

クックって喉の奥で笑われて、慌てていいわけをする。
けど、その途中でキスされて、続く言葉が恭ちゃんの咥内に呑みこまれた。



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