意地悪なキミに、スキをあげる。




抱きしめられたまま、朝陽さんがポツリと呟いた。




「俺のチビ…」



って。



よく聞こえなくて、本当にあたしのことを呼んだのか微妙なくらいだったけど…。


今は少しだけ…自意識過剰になろうと思います…。




「すきです朝陽さん。会いたかったです本当に…」


「ん…」


「勉強、疲れたので癒してくれますか…?」


「ん…」




ゆっくり背中をさすられて、勉強の疲れなんて一気にどこかにいってしまった気がする。




朝陽さんの腕が離れて、スタッフルームにあったイスまで引っ張られた。



なんか図書館で2人きりなんて…



今までなかったからドキドキしちゃいます…。



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