意地悪なキミに、スキをあげる。




む…。



校門あたりがうるさいし、少し人だかりというか


誰かを振り返って見てる…?




でも校門の壁の先にいるみたいで、あたしからは見えないです…。




誰か有名な人でも来てるのかなあ。


いや、でもあたしは朝陽さんを探さなきゃっ!!




朝陽さんが見当たらなくて、不安な気持ちで校門をくぐったら



首の後ろの襟を、グイッと引っ張られた。




「ぐぇっ!!!」




いっ、なんか、痛いです!!!




「色気ねぇな。てか気づけよ」




朝陽さんの声が後ろからします〜っ!!




朝陽さんの声と同時に、周りからざわざわと声がして…。



なんか視線をいっぱい感じて…。



はずかしい…っ。




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