意地悪なキミに、スキをあげる。




目が笑ってない朝陽さんの表情…。




恐怖です!!!!!




「心理学部に興味あんの?」


「あー…えっと…まぁそうです、ね」




ごめんなさいーーーっっ!!!



この学部に来た目的は朝陽さんに会うためなんですーっ!!!



なんて死んでも言えるわけなくて、流れに乗っちゃった……。




「2人はもう案内してもらったみたいだし、俺が案内しようか」


「へっ?!」




“俺が案内しようか”のフレーズが、

頭の中でエコー付きで何度も繰り返えされる。



あっ朝陽さんが案内?!




心臓に悪すぎます!!!!



でも………


断わる理由なんて無くて、むしろ嬉しいって思っちゃってる自分もいて…。




「じゃ、じゃあお願いします…」




……あたしが心臓発作で倒れたら…、朝陽さん、介抱して下さいね?



なーんて……。



< 32 / 309 >

この作品をシェア

pagetop