キケンな花嫁修行~結婚相手が二人!?~四ノ宮蘭編
でも、やっぱり今日も仕事が忙しいらしく、蘭さんは夕飯の時間になっても帰ってはこなかった。

広いダイニングテーブルには私と蓮さんだけが向かい合って座り、何の会話もなく黙々とご飯を食べる。


……い、息苦しい。

何か話題がないものかと、頭の中で必死に探していると。



「蘭との生活はどうだ?」



目の前のスープに目を落としたまま、突然蓮さんが口を開いた。

驚いて目を見開き、声を詰まらせる私に目線を上げ、蓮さんは無表情のまま言う。



「お前に耳と口はないのか」

「っ……ありますよ!」

「あぁ、米粒ついた立派な口があったか」



はっとして口に手を当てると、たしかにご飯粒がついていた。

は、恥ずかし過ぎる~~!!


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