【俺様番外編】役者達の日常

だってみらいチャンは元カレがまだ好きだから。



「イイよ？」

「は!?」

「さと君、この前一瞬だけ元カレを忘れさせてくれるって言ったよね？試してみようよ。」



マジ？



どんなつもりで言ってんだよ…。



「あたしも先に進みたい…。」



その言葉を聞いた俺の身体は勝手に動いてた。



窓際にあるベッドにみらいチャンを寝かせてて…。



その悲しげな表情を見たらさらに止まらなくなった。



「後悔してもおせぇよ？」

「しない…。」



またトモカの時と同じ事を繰り返すとしても、俺はみらいチャンに恋出来てよかったんだって思えるだろうか…。



逆に後悔すんのは俺なんじゃねぇか？



なのに…。



「さと君っ…。」



目に涙を溜めたみらいチャンが俺の名前を呼んだ瞬間、後悔してもイイと思えた…。



人を好きになるって事は傷付くって事だ。