【俺様番外編】役者達の日常
でも、もうこれで別れられるかもしれない。



あたしは部屋を開けてわざと大きな声を出した。



「携帯忘れた~!!って電話中だった!?ごめんねいっくん。」



一瞬静止してるいっくんを無視して携帯を探した。



ベッドの下に落ちてる携帯を拾うと、彼は電話を切ってあたしの目の前に来た。



「別れよっか!!」



あたしが明るくそう言うと、頬に痛みが走った。



殴られた?



痛い…。



「別れねぇよ。」

「嫌だ…。別れる!!」

「俺がお前と別れるわけねぇだろ。」

「もう一人の女と仲良くやれば!?愛菜はもう別れるもん!!」

「だったら最後に思い出でも作ろうか。」



そう言ってベッドに押し付けられた。



やっぱりこの人はあたしとヤりたいだけなんだ…。



「ヤメテ~!!」

「また殴られたい?」

「やめ…てぇ…。」



彼との最後のエッチは痛みと苦痛と涙で終わった。



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