ニコイチ。
「あれ?これは…?」
机の一つに、弁当を入れるものと思われる鞄が置いてあった。名前は無かったが、それが誰のものなのかはすぐに分かった。
「凪沙の…だよな?」
どう見てもブランドものだった。こんなエ●メスのようなバッグを持って来れるのは…凪沙くらいしかいない。
「どうする?届ける?」
「そうだな。直樹、帰ろうぜ。」
どうせ凪沙の家は帰り道の途中だ。届けに行った方が確実にいい。
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