この想いが届くなら。
そんなとき、心配してくれて
家まで毎日訪れていた人がいた。




麻佳、星也、陽太だった。





事情を話した次の日に
お兄ちゃんが来てくれた。




そして、優しく抱き締めて
頭を撫でてくれたんだ。




すぐに、垣谷だとわかったようだった。





「ごめんな、痛かったよな」




お兄ちゃんの言葉1つ1つが
薬だったの。





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