あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー





それから二人で帰った。




いつものように、きゃっきゃっとあやかと騒ぎながら。



綾香は、心配だったらしく、わたしの家の近くまで送ってくれた。





「何から何まで……ありがと……」




別れ際に綾香に言った。




「なーに言ってんの?友達じゃない!!
当たり前!!」




綾香は、笑ってわたしの背中をバシバシ叩いた





地味に…痛い…………





「あんまり、深く考えちゃダメだよ!」




綾香は、明るく………だけど、心配そうにわたしに言った。




綾香の真剣な瞳が、本気でわたしのことを考えているのを物語っていた。




「うん。ありがと……」









< 115 / 170 >

この作品をシェア

pagetop