あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー
先生が言うと、みんな静かになる。
なんだかんだみんなは、先生のことを信頼しているんだ。
先生も、悪い人じゃないからね。
「このクラスに仲間が増える」
クラスがシーンと静まり返った。
「えっ?てことは……転校生!?」
クラスの人気者、相瀬くんが聞いた。
「そうだ!よかったな♪」
「うえーい!!ねえ、先生!どんなやつ!?」
めったに転校生が来ないわたしたちの学校。
珍しいから、みんなが盛り上がっていた。
どうせなら、女の子がいいな~。
「男だ」
やっぱりそんなに願った通りにはならないか。
「まぁ、あとは会ってから自分で判断しろ」
「それって先生がまだ顔、知らないんじゃないの~?」
「な、何でわかった!?」
今度は、女子が先生をいじる。